哲学日誌

自分に言い聞かせるために書いています。価値観の追求の為です。感想お待ちしております。

『努力』の話―人生は一度きり―

人生は一度きり

 

『人生は一度きり 頑張った分だけ いつか誇れるはず 胸張って歩いていこう』

―Littele Gree Monster 人生は一度きり―

 

『人生は一度きり』よく言われる言葉だ。僕の座右の書である『成功への選択』の中にもこんな一節がある。

一度の人生、二度とない。人生、いかに生きるか!半端に生きるも一回、本気に生きるのも一回。親にもらったこの命、いかに生きるか。お互い、一度しかないこの道、一度しか上がれないこの山。最善を尽くしましょう! ―成功への選択 青木仁― 

 

人生は一度きりのパラドクス

 

確かに人生は一度きりだと思って、精一杯努力することは大切な事である。それに疑いはない。本当に大切な心意気の一つであることは明白だ。

しかし、『人生は一度きり』にもバランスが大切だということに自分自身の経験から考えたい。

 

『人生は一度きりだから、最善を尽くす。遊んでいる暇なんてない。人と会う時間も惜しい。大切なのは努力だ。自分の能力や学力を伸ばすこと、仕事で成功すること。それを追求していく生活が絶対に正しい。』

 

毎日勉強して本を読み、自分の成長だけを考える日々を送っていた頃、自分自身こういった考えに無意識的に支配されていた。だんだん自分自身この生活がつらいと感じるようになった。

 

そしてふと思う。『この感覚はおかしんじゃないか?』

 

 

頑張ることは大切だ。でも…

 

頑張ることは確かに大切な事である。しかし、『頑張ること』に支配されてはいけない。『頑張ることが絶対』という強迫観念に駆られた僕の生活は、なんとも窮屈で、本当に大切なことを忘れてしまっていたと思う。何事もバランスが大切なのだ。人生で大切なのは『努力』だけじゃない。僕は『人と関わること』や『自分の好きな事をすること』にとても幸福を感じる。『愛の中で生きる』ということは一番大切にしたい価値観だ。でも、『努力の強迫観念』に駆られることで、見失ってしまった。

 

価値観は人それぞれだ。でも、『努力だけが尊い』なんて考えている人はまずいないと思う。頑張ることは大切だ。本当に大切なことだ。しかしながら頑張ることに執着しすぎて、自分の他の価値観を疎かにした生き方をしてはいけない。僕はこの症状を『ビジネス書読みすぎ症候群』と名付ける。人生で大切なことは、一つじゃないんだ。

 

人生は一度きりは、誰に対しての言葉か

 

ここまで、『ビジネス書読みすぎ症候群』に感染してしまった自分の『人生は一度きり』論について述べてきた。『人生は一度きり』の他にもそう言った言葉は存在する。『一日一日最善を尽くせ』『今日を人生最後の日だと思って生きろ』などなど。では、最後にこう言った言葉は誰に対して向けられた言葉なのか考える。

 

結局、こういった言葉は、『頑張ること』を大切な価値観として考えていながらも、頑張ることができていない人間に対しての言葉なのだと思う。頑張ることは大切だ。でも現状頑張り切れていない。そういった人々の生活を改めるための言葉である。つまり自分の複数ある生活信条の内、『頑張ること』が足りていない人々に対しての言葉である。大切にしたい生活信条は人それぞれだ。そのバランスも人によって違う。『ビジネス書読みすぎ症候群』によって得た教訓は、『薬も過ぎれば毒となる。』だ。大切な事、尊いことにもバランスがあるのだ。